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『ピアノ調律担当日記』 その2 ~調律はなぜ必要?~

こんにちは。ピアノ調律担当の藤岡です。寒くなってきたのでそろそろこたつに登場してもらおうかと思っています。
ストーブも魅力的ですが、こたつにはかないません。


さて、今回のテーマは『調律はなぜ必要?』です。

「ピアノは年に一回は調律がおすすめ」です。
と、前回ご紹介したのですが、みなさんはなぜ年に一回は調律が必要だと思いますか?
前回の記事はこちら↓ テーマ:調律ってなに?
『ピアノ調律担当日記』 その1 - 島村楽器 ららぽーと甲子園店 シマブロ



『ピアノ=年に一回の調律』と漠然とイメージしている方も多いのではないでしょうか?

実は、ピアノの音は毎日少しづつ変化し続けているのです!!
特に日本は四季がはっきりとした国なので、一年間の温度や湿度の変化によって音が変わりやすいのです。
このため、調律してから一年たつと多くの方が音に違和感を感じる為
年に一度は調律が必要なのです!
(毎日の変化が少しなので違和感を感じない場合もありますが、正しい音感が身につかないので年に一回の調律がお勧めです。)

ではなぜ、音が変化してしまうのかピアノの中身を覗いてみましょう

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ピアノの中にはこれだけ沢山の仕組みが詰まっているんです。


  • 原因その1

ピアノはを強い力で引っ張ることで音の高さを合わせています。
実はそのを引っ張る力はなんと90Kg近くもあるんです!!

f:id:shima_c_koshien:20161116163730j:plainを巻き取っているピンが音の調整の要です。

ピアノのはかなり硬いので、これほどの力を掛けないと必要な音の高さに出来ません。
でも、いくらが硬くても強い力を掛ければが伸びて音は下がってしまいます。
毎日じわじわ音は変化しているのです。



  • 原因その2

ピアノは主に木と金属・フェルトの組み合わせで作られています。
特に自然のものは自然の力に影響を受けやすいのです。

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ピアノの中身を横から見るとこうなっているのです!!

そのため、時間と共に一つ一つのパーツの状態に変化が起きてしまいます。

湿気で膨らんだり乾燥で縮んだり振動で削れたり
変化の原因はパーツによって様々です。
こうしたパーツの変化が起きることで音の高さが変化したり、
演奏した時のタッチ感が変わってしまうのです。




調律師はピアノのパーツの変化もチェックして必要があれば調整を行います。
これを『整調』といいます。
いつでもパーツが正しい状態であることがピアノを演奏する上で大切なことです。






特にこれからの季節寒くて暖房を使うことも増えてきます。
そうなると、乾燥しすぎてピアノに使われている木が割れてしまうこともあるんです!!
これから乾燥する季節を乗り越えるためのポイントは『ピアノ調律担当日記』 その3で紹介しますので、自宅にアコースティックのピアノを置いている方は要チェックです!!!
↓その3の記事はこちら! テーマ:「ピアノにやさしい環境って?〈冬の巻〉」
『ピアノ調律担当日記』 その3 - 島村楽器 ららぽーと甲子園店 シマブロ





ピアノの変化=演奏したから

と、思われがちですが実は
演奏していなくてもパーツや音は変化しています
演奏するしないに関わらず、置かれている部屋の温度や湿度の影響を受け、変化していきます。
調律をしないまま何年も弾いていると、各パーツのバランスがずれている所へさらに無理な負荷がかかります。
そうなると、本来は簡単な調整で済むはずが、パーツを交換する事になってしまうことも…


パーツの交換となると費用も時間も掛かってしまいますので、ぜひ定期的な調律を行って下さいね♪

※ピアノの調律をするタイミングは、ピアノが環境になじんでいるか・どれだけ演奏しているかによって変わってきます。
新品のピアノは変化が大きいので一年に一回の調律では足りません
さらに、プロの演奏家や一日にかなりの長時間演奏をする方は年に一回の調律では足りないのです。


さて、今回はこの辺で

今回のピアノ
ヤマハ U300MHC

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マホガニー艶出しの一台。
上前板の飾りが美しいんです!!
音色も華やかで明るく、弾き手に応えてくれるピアノです。


次回のテーマ『ピアノにやさしい環境って?』
koshien.shimablo.com


以上 藤岡でした!

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