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島村楽器 ららぽーと甲子園店 シマブロ

島村楽器 ららぽーと甲子園店スタッフによるイベント情報やお知らせなどを発信するブログ(シマブロ)です。

『ピアノ調律担当日記』 その3 ~ピアノにやさしい環境って?〈冬の巻〉~

急激に寒くなりました。11月なのに12月下旬並みの気温とは、凍えてしまいます。
自然から出かけなくてもいいよとささやかれているように感じています。


さて、今回のテーマは
『ピアノにやさしい環境って?〈冬の巻〉』です。
アコースティックピアノは木やフェルトなど多くの自然物を使っています。
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グランドピアノのアクション
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アップライトピアノのアクション
(アクションとはピアノの中に入っている音を鳴らすための仕組みのこと。アクションについては特集を組んで紹介してゆきますのでお楽しみに!!)

そのため、環境によって変化してしまうことを前回ご紹介させていただきました。
前回の記事はこちら!!  テーマ:「調律はなぜ必要?」
『ピアノ調律担当日記』 その2 - 島村楽器 ららぽーと甲子園店 シマブロ





できるだけピアノにやさしい環境を作ることで、ピアノの寿命を延ばすこともできます


はてさて、
ピアノにやさしい環境
とはなんなのでしょうか?
まずは気温と湿度についてみてみましょう。

温度:15℃~25℃
湿度:40%~60%

これがピアノに良いと言われている温度と湿度です。
この数値の間に入るようにしておくとGoodです。
店舗では毎日湿度温度計と天気のチェックは外せません
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ピアノの上に湿度温度計を設置する場合は、底面にフェルトを張っておくとピアノを傷つけません!
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でも、注意点が一つあります。
基準内とはいえ
変化の幅が大きいのはNGです!
例えば、朝起きて室内が10℃でした。
これは大変!!と慌ててストーブのスイッチを入れて室内を20℃まで上げて一安心…

なんてことは、かえってピアノには厳しい環境になってしまうのです!!
急激な温度変化が起きると、ピアノがびっくりしてパーツが割れてしまうこともあるんです…。

なので、できるだけゆっくりと温めてあげてください。

とはいえ、毎日温度や気温をチェックするのも大変なので、
人が過ごしやすい温度の中で急な室温の変化を避けるようにしてみてください



さてさて、冬といえば寒さの次に気になるのは乾燥です。
寒くて手がかっさかさになることも多い季節、
乾燥には人間も頭を抱えますが、ピアノにとっても大問題なんです!


乾燥がひどいとき、手がかさかさと荒れた経験はみなさんあるのではないでしょうか?
更にそこから乾燥がすすんで
ぱっくり割れた!!!
なんて経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかも指の関節のしわに沿ってきれいに割れてしまうんですよね…
(CMでぱっくり割れ!とやっていますが水作業をしていると本当にきれいに割れてしまうことがあるんです。しかもとても痛いですよね…)



実はこれ、
ピアノでも同じようなことが起きてしまうかもしれないのです!!

乾燥がひどいとピアノの心臓である『響板』という木の板が割れてしまうのです…
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※響板とはピアノ裏側にあるおおきな木の板のこと。
細長く加工した板をきれいに継いでいくことで一枚の板に仕上げています。
響板についてはのちのち紹介しますので、しばしお待ちください♪

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細かい木目に沿ってきれいに割れてしまうのです…
この響板が割れてしまうと、音の響きが悪くなってしまいます。
修理して直すことはできますが、一度お預かりしなければならないのでかなりの費用と時間が必要になってしまいます。

なので!!
この冬を響板が割れることなく無事に過ごすための方法を紹介します!

みなさんもぜひ自宅に取り入れてみてくださいね

  1. 加湿器を活用する。

乾燥の強い味方 加湿器!!!
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部屋全体を潤わせてくれるので、手のぱっくり割れともおさらばできます。(きっと…)

ポイントは
設定

つけるタイミングです。

加湿器には様々な機能を兼ね備えたモデルがあります。
例えば、タイマー機能・湿度設定・風向調整…等です。

ここで一番大切なのはスイッチを入れるタイミングです。
ベストタイミングは必ず暖房をつけた時と同時!!です。
(エアコン・ストーブ・床暖房どれでも同じです!)
暖房をつけることで、室内の湿度はどんどんと下がっていってしまいます。
なので湿度変化の幅を大きくしないためにも、必ず暖房と同時に加湿器のスイッチを入れることでピアノにやさしい環境になります



次に湿度設定ですが
ピアノにやさしい湿度は40%~60%
なので大体50%を維持できるように設定しておきたいですね
加湿器によっては「強・中・弱」や「高め・低め」といったざっくりした表現のものもありますので
まずは加湿器がどれくらいの広さに対応しているか・どの設定でどれくらいの湿度に調整してくれるのかを確認してみて下さい。
(店舗では20畳対応の加湿器が4台活躍しています。)

  1. おばあちゃんの知恵 濡れタオル

1.2.と文明の力を紹介しましたが、正直用意するのは大変だな…という方には
おばあちゃんの知恵 『濡れタオル』がお勧めです。
ピアノの近くに濡れたタオルをかけておくことで、適度な湿度になるようタオルの水分が蒸発していきます。

ただ、ぼたぼたに濡れたタオルだと水滴がピアノに落ちてしまい
パーツの動きが悪くなってしまうこともあるので、適度に絞るのがポイントです。
そして、こまめにタオルの濡らして乾ききってしまわないようにすることも大切です。





簡単ではありますが、ピアノの乾燥対策を紹介しましたがお役に立ちそうでしょうか……?
ぜひ、ご自宅に取り入れてみてくださいね

ピアノにやさしい環境作りの最大のポイントは
人が過ごしやすい温度の中で急な室温の変化を避けるようにしてみてください

もしわからないことがありましたら藤岡までお問い合わせください♪

さて、今回はこの辺で

次回テーマは「ピアノの掃除」です!
koshien.shimablo.com



以上 藤岡でした。

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